【2026年最新】オーストラリアのメディケア免除申請のやり方:MES取得〜タックスリターンまで全手順
この記事でわかること
myGovオンライン申請6ステップ・MS015書類申請・myTaxへの入力方法まで完全網羅。帰国後でも日本から申請できる最新手順。
目次
申請の全体像と必要なもの
メディケア免除申請の流れは大きく2ステップです。まずServices AustraliaにMES(Medicare Entitlement Statement)を申請して証明書を取得し、次にATOのmyTaxでタックスリターンを申告する際にその証明書の情報を入力します。
※本記事の手順・申請条件は2026年6月2日時点の情報です。myGov・MESダッシュボードのUIや申請フローは更新されることがあるため、実際の操作画面と異なる場合はServices Australia公式ページ(Medicare Entitlement Statement)を優先してください。
申請前に用意するもの
- パスポート(顔写真ページのスキャン画像 or コピー)
- ビザ許可書またはパスポートのビザスタンプページ
- オーストラリア入国スタンプのページ(出国スタンプも含め全ての出入国履歴)
- myGovアカウント(持っていない場合は新規作成が必要)
- TFN(Tax File Number)※タックスリターン申告時に必要
💡 申請できる時期:MESの申請受付は毎年7月1日からです。それ以前に申請しようとしても受け付けられません。Services Australia公式ページ(How to get a Medicare Entitlement Statement)でも「7月1日から、前会計年度分のみ申請可能」と明記されています(出典:同公式ページ、2026年6月時点)。申告するのは必ず会計年度終了後(7月1日以降)から始めましょう。
方法①:myGovオンライン申請(推奨)
オンライン申請が最もスムーズで、書類郵送より早く処理されることが多いです。帰国後でも日本からできます。
my.gov.auにサインインする
my.gov.au にアクセスし、myGovアカウントでサインインします。アカウントがない場合は「Create an account」から新規作成してください(メールアドレスと携帯番号が必要)。
IHIサービスをmyGovにリンクする
myGovダッシュボードの「Link a service」から「Individual Healthcare Identifiers(IHI)」を選択してリンクします。すでにリンク済みの場合はスキップできます。IHI番号は本人確認情報(パスポート番号など)で確認されます。
MESダッシュボードを開く
IHIサービスにアクセスし、「Medicare Entitlement Statement(MES)」のメニューを選択します。「Apply for a statement」または「MES Dashboard」から申請を開始します。
申請年度を選択して情報を入力する
対象会計年度(例:2024–25)を選択します。次に、パスポート番号・ビザの種類・ビザ番号・オーストラリアの滞在期間(入国日・出国日)を入力します。複数回の入出国がある場合はすべて入力してください。
必要書類をアップロードする
パスポートの顔写真ページ、ビザページ、入出国スタンプページの画像ファイルをアップロードします。JPEGまたはPDF形式で、文字がはっきり読める解像度であることを確認してください。
申請を送信する
入力内容を確認して「Submit」をクリックします。申請完了の確認メールが届きます。処理には最大8週間かかります。myGovのIHIセクションで処理状況を確認できます。
⚠️ 処理期間に注意:Services Australiaの処理は最大8週間かかります。タックスリターン期限は10月31日なので、9月以降に申請すると間に合わない可能性があります。7〜8月中に申請を完了させるのが安全です。
方法②:MS015フォーム(紙の書類)で申請する
オンライン申請ができない場合や、myGovのIHIサービスにうまくアクセスできない場合は、紙のフォーム(MS015)で申請できます。
- Services Australia公式サイトからMS015フォームをダウンロードする(Services Australia公式ページ(Application for a Medicare Entitlement Statement form, MS015)、出典:同公式ページ、2026年6月時点)
- フォームに必要事項を記入する(個人情報・ビザ情報・滞在期間)
- 添付書類を準備する(パスポートコピー・ビザページ・入出国スタンプ)
- すべての書類をServices Australiaに郵送する
- 処理後、登録住所にMESが郵送される(最大8週間)
💡 帰国後の郵送先について:日本に帰国している場合は日本の住所を記入できます。ただし国際郵便の配達日数が加算されるため、オンライン申請の方がはるかに早く確実です。
MESが届いたら:タックスリターンへの入力方法
MESが届いたら、myTaxを使ってタックスリターンを申告します。MESの情報をmyTax上のメディケア免除セクションに入力することで、天引きされていたメディケア税2%が還付されます。
myGovにサインインしATOを開く
myGovにサインインし、リンク済みのサービスから「Australian Taxation Office」を選択します。ATOとmyGovがまだ連携していない場合は「Link a service → Australian Taxation Office」から連携してください。
「Lodge a tax return」を開始する
ATOダッシュボードの「Tax」→「Lodgements」→「Income tax」→「Lodge a tax return」をクリックし、申告する会計年度を選択します。
収入情報を確認・入力する
雇用主のデータが自動プリフィルされている場合は内容を確認します。データがない場合は手元のPayslipやIncome Statementを見ながら手動入力します。
メディケア免除セクションに入力する
「Medicare」セクションを開き、「Medicare levy reduction or exemption」の質問に対して「I was not entitled to Medicare for all or part of the year」を選択します。MESに記載された免除期間(From・To)を入力します。
申告を送信する
内容を確認して「Submit」をクリックします。還付予定額が画面に表示されます。還付金は通常2週間以内に登録した銀行口座に振り込まれます。
💡 myTaxでの免除期間の入力:MESには「あなたがメディケアの対象外だった期間」が記載されています。この期間をそのままmyTaxのメディケアセクションに入力します。通常はビザの有効期間中に在豪していた全期間が対象です。
よくあるトラブルと対処法
IHIサービスがmyGovに表示されない
myGovの「Link a service」からIHI(Individual Healthcare Identifiers)を検索してリンクしてください。IHIサービスは医療系ポータルのため、ATOとは別にリンク設定が必要です。リンク時にパスポート番号または Medicare card番号での本人確認が求められます。
入出国スタンプがパスポートに押されていない
オーストラリアは近年、電子入国(SmartGate)が多く、パスポートにスタンプが押されないケースがあります。この場合はImmiAccountの渡航履歴ページのスクリーンショットを添付書類として提出することでカバーできます。
⚠️ ビザ情報の入力ミスに注意:ビザ番号(Visa Grant Number)の入力ミスがあると申請が却下されることがあります。ビザ許可書(Grant Letter)を手元に用意して正確に入力してください。
MESが8週間経っても届かない
Services Australiaに問い合わせてください。オンライン申請の場合はmyGovのIHI画面から申請状況の確認や問い合わせが可能です。電話は13 20 11(Services Australia)、日本からかける場合は+61 1800 010 021(海外からの問い合わせ)です(出典:Services Australia公式ページ、2026年6月時点。電話番号は変更される場合があるため公式ページで再確認してください)。
まとめ:申請チェックリスト
🗂 MES申請〜タックスリターン完了チェックリスト
- ☐ 7月1日以降にmyGovにサインインする
- ☐ IHIサービスをmyGovにリンクする
- ☐ MESダッシュボードから申請(対象年度を選択)
- ☐ 必要書類(パスポート・ビザ・入出国履歴)をアップロード
- ☐ 申請完了メールを確認する
- ☐ 最大8週間待機(処理完了を確認)
- ☐ MES受領後にmyTaxでタックスリターン申告
- ☐ myTaxのメディケアセクションに免除期間を入力
- ☐ 申告完了・還付金を銀行口座で受け取る
よくある質問
Q. ATOのサイトとServices Australiaのサイト、どちらに申請するの?
A. MES(証明書)の申請先はServices Australia(myGov経由)です。タックスリターンの申告先はATOです。混同しやすいですが、2つの機関に別々に手続きを行います。
Q. ワーホリ1年目と2年目で別々に申請が必要ですか?
A. はい、会計年度ごとに申請が必要です。例えば2024–25年度と2025–26年度のどちらもワーホリで滞在していた場合、それぞれの年度についてMESを申請し、タックスリターンを申告する必要があります。
Q. MESが届く前にタックスリターンの期限(10月31日)が来てしまったら?
A. まずMESなしでタックスリターンを申告し、後から修正申告(Amendment)でメディケア免除を追加することができます。ただし修正申告は処理に追加の時間がかかります。できれば7〜8月中にMES申請を済ませて期限内に申告するのがベストです。
Q. 過去2〜3年分をまとめて申請できますか?
A. MESは各年度ごとに別々に申請する必要がありますが、過去の未申請分を遡って申請することは可能です。ATOは原則5年前まで修正申告を受け付けています。過去分をまとめて取り戻せる場合もあるので、まず申請してみることをおすすめします。
まとめ
メディケア免除申請の流れは「7月1日以降にmyGovのIHIからMESを申請→最大8週間待つ→MES受領後にmyTaxでタックスリターン申告」というシンプルな3ステップです。
慣れれば1時間以内に完結する手続きですが、処理に最大8週間かかる点だけが唯一の落とし穴です。タックスリターン期限(10月31日)を守るために、7〜8月中の早めの申請を心がけてください。
メディケア免除の仕組み(なぜ申請が必要か・申請しないとどのくらい損するか)についてはメディケア免除申請とは?仕組みを徹底解説をあわせてご覧ください。
Daiki
自力で海外生活(じりかい)運営者。オーストラリア2年滞在・NZワーホリビザ自力取得・エージェント不使用での各種書類手続き経験をもとに2026年最新の一次情報を発信。
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