【2026年版】オーストラリアのタックスリターンとは?仕組み・期限・申告の流れを解説
この記事でわかること
オーストラリアの確定申告「タックスリターン」の全体像。会計年度と申告期限、ワーホリに適用される税率、居住区分の設問の意味、メディケア免除(MES)の取り方まで、申告の前に知っておくべきことをまとめました。実際の操作手順は別記事で画面ごとに解説しています。
目次
タックスリターン(確定申告)とは
オーストラリアの会計年度は7月1日〜翌年6月30日です。この期間に働いた収入に対して源泉徴収された税金を、年度終了後に精算するのがタックスリターンです。払いすぎた税金が戻ってくるケースが多く、ワーホリ・留学生にとってまとまった払い戻しを受けられる重要な手続きです。
※本記事の情報は2026年9月27日時点のものです。申告期間・処理期間・必要書類は変更される可能性があるため、最新情報はATO公式ページ(Lodge your tax return online with myTax)でご確認ください。
💡 申告期間:毎年7月1日〜10月31日。7月上旬は雇用主側のデータ処理が追いつかないため、7月中旬以降に申告するのが推奨されています。
申告前の準備:myGovとATOの連携
オンラインで申告するには、オーストラリア政府のポータルサイト「myGov」のアカウントとATO(オーストラリア税務署)のアカウントを連携させる必要があります。
- my.gov.au でアカウントを作成(メールアドレスと携帯番号が必要)
- ログイン後「サービスをリンク」→「Australian Taxation Office」を選択
- ATOの本人確認(TFNまたは以前の申告情報)を入力
- 連携完了 → myTaxが使えるようになる
⚠️ TFN(Tax File Number)が必要です。まだ取得していない場合はATO公式ページ(Apply for a TFN)から申請しておきましょう。就労開始前に取得するのが理想です(出典:ATO公式情報、2026年9月時点)。
myTax での申告手順
- myGovにログイン → 「Tax」→「Lodge a tax return」をクリック
- 対象会計年度を選択(例:2025-26)
- 雇用主が提出したIncome statement(収入・源泉徴収額)が自動プリフィル
- 銀行利子・政府給付金など追加収入を入力
- 仕事に関連する経費(Work-related expenses)を入力
- 内容を確認して「Submit」
⚠️ 「Tax ready」になるまで申告しないでください。かつての「Payment Summary」は廃止され、現在は雇用主がATOへ直接送信する Income statement に変わっています。雇用主がデータを確定させる期限は毎年7月14日。それ以前に提出すると金額が後から変わり、修正申告が必要になる最大の原因になります。複数の職場で働いた年は全社分が「Tax ready」になるまで待ってください。
ワーホリの税率(概要)
ワーホリ(417/462ビザ)で得た収入には、非課税枠なしで最初の45,000ドルまで15%の税率が適用されるのが原則です。オーストラリア人に適用される非課税枠 $18,200 は、原則として使えません。
ただし税務上の居住者と判定される場合は扱いが変わる可能性があります。myTaxの最初のほうで居住区分を聞かれますが、「No」を選んでも非居住者になるわけではありません——日付欄に入力すれば按分された非課税枠が適用されます。
この論点は金額の差が大きく、日本語の情報も割れています。仕組み・年収別の税額差・私の申告実績は別記事にまとめました。
👉 オーストラリアのワーホリ税率は15%固定?非課税枠$18,200が使える条件
申告できる経費の例
- 仕事専用のユニフォーム・安全靴の購入費
- 仕事のための自己啓発(資格取得・セミナー受講費)
- 仕事用スマホ・パソコン代(按分計算が必要)
- 仕事場所への車移動費(通勤費は原則不可)
- 組合費・専門誌購読費
⚠️ 通勤費(自宅〜職場間)は申告できません。「仕事に直接必要な移動」のみが対象です。また経費は領収書の保管が必要です。
払い戻しはいつ届く?
ATO公式によると、ほとんどの電子申告は12営業日程度で処理され、登録した銀行口座に振り込まれます(出典:ATO公式ページ、2026年9月時点)。追加書類の提出を求められた場合はそれ以上かかることがあります。myGovのATOセクションから処理状況をリアルタイムで確認できます。
メディケア税の免除申請も忘れずに
ワーホリ・学生ビザの方は、給与から毎月メディケア税(課税所得の2%)が天引きされています。タックスリターン時にこの分を取り戻すには、事前にMES(Medicare Entitlement Statement)を取得する必要があります。
申請はServices Australia(myGov経由)に7月1日以降に行い、受領まで最大8週間かかります。MESなしで申告するとメディケア免除が適用されないため、必ずMES受領後に申告してください。
⚠️ MESは毎年取り直しが必要です。1回取れば終わりではありません。myTaxの画面にも「You must get a new Medicare entitlement statement (MES) each year」と明記されています。「申告しようと思った日」に申請しても8週間かかるため間に合いません。7月1日になったらまず申請してください。
帰国前に申告する場合
日本に帰国してからでも申告可能ですが、帰国前に申告を済ませて払い戻しをオーストラリアの銀行口座で受け取るか、Wiseに送金するのが最もスムーズです。帰国後に申告する場合はmyGovへのアクセスとオーストラリアの銀行口座が引き続き必要です。
次に読む記事
この記事はタックスリターンの全体像を解説したものです。実際の操作は次の記事にまとめています。
- 自分でやるべき?税理士に頼むべき? — 費用・所要時間・申告期限を実データで比較。税理士経由なら期限が翌年5月15日まで延びます
- myTaxで自力申告する全手順(画面ごとに解説) — 実際の画面26枚で全18ステップを解説。居住区分の設問・Medicare免除・ABN収入の処理まで
- 【体験記】初めて自力でタックスリターンした話 — 電話が繋がらず撃沈し、無料の日本語通訳で突破した記録
- メディケア免除申請のやり方(MES取得の全手順)
まとめ
myTaxを使えばタックスリターンはエージェント不要で完結します。準備するのはmyGovとATOの連携、手元のPayslip・TFNだけ。毎年7月中旬以降、Income statementが「Tax ready」になってから申告すれば、12営業日程度で払い戻しが届きます。
Daiki
自力で海外生活(じりかい)運営者。オーストラリア2年滞在・NZワーホリビザ自力取得・エージェント不使用での各種書類手続き経験をもとに2026年最新の一次情報を発信。
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オーストラリア・ワーホリの道のりの中のこの記事
- 1 渡航前
- 2 着いてすぐ
- 3 税金の時期(いまここ)
- 4 帰国前・帰国後
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